ネガティブな性格は自分の問題じゃなくて心の病気なの? ゆうメンタルクリニックに行ってきた

ども!
サトセヒかル(@satohika_bass)です!

 

今まで僕は、ネガティブな性格は自分の問題だと思っていました。

 

事あるごとに「自分が弱いから」「自分だからダメなんだ」そう自分を責めて責めていじめ抜いてきた日々。「なんで自分はこんな人生なんだろう。」「生きてる意味ってなんだろう。」答えのない問いをひたすら考え続けては落ち込み、この先の未来に希望なんてないとまで言い切ってしまう。

周りの人からは「病み子」と呼ばれ、そのネガティブな性格から自分に寄ってくる人はおらず、本当の自分を見せたら人は離れていってしまう。そんなストレスを抱え続けて生きてきました。

 

でも、自分の問題だと思っていたネガティブな性格が心の病気のせいだとしたら?

 

もし本当に自分のネガティブな性格が心の病気による症状だとするのなら、もしその病気が治るのだとしたら、そう考えるとなんだか希望が湧いてきますよね。

ネガティブな性格は自分の問題じゃなくて心の病気

【体験談】僕はうつ病なのか?心療内科/精神科に初めて行ってきた話』という記事でも書いたのですが数年前、心の限界を迎えたある日、僕は初めて心療内科を受診しました。そこで『気分変調性障害』と診断され、薬による治療を始めることに。

記事を書いた時は「これからは薬があるからもう大丈夫だ!」そう思っていたのですが、実はあんまり効果を実感できずそのうち薬の服用をやめてしまいます。

僕は『気分変調性障害』という病気を詳しく理解していなかったため、また今までと同じような「やっぱり自分はダメなんだ。」そう自分を責める毎日に逆戻り。

 

数年が経ち、再び心の限界を迎えた僕は『気分変調性障害』という病気の名前を思い出し、改めて『気分変調性障害』とはどんな病気なのかを調べることに。

そこで『対人関係療法でなおす 気分変調性障害 自分の「うつ」は性格の問題だと思っている人へ』という本に出会います。

読み進めていくうちに、今まで自分をひたすら責めるこのネガティブで生きづらい性格は『気分変調性障害』という病気の症状だと、病気だから治すことができることを知りました。

自分は心の病気だと認識することで変わる

僕は今まで周りの人から

友達

もっと強くなりなよ!
ネガティブだとモテないよ!

友達

友達

気にしすぎ!考えすぎ!ポジティブ思考になれ!

そんなことを言われ続けてきました。

ですが、周りの人から色々と言われるたびに

やっぱり自分はダメなんだ。強くならなきゃ、ポジティブにならなきゃ!

そう追い込まれていたのです。

でも、僕は『気分変調性障害』という病気で、先ほどの本にはこう書いてありました。

気分変調性障害のときには、病気の症状としてネガティブ思考でいっぱいになります。そういう状況の人に対して「何事もポジティブに」と言うことは、まるで、ひどい頭痛が出る病気の人に対して、「頭痛など感じないように」と言っているのと同じくらいひどいことなのです。

引用:『対人関係療法でなおす 気分変調性障害 自分の「うつ」は性格の問題だと思っている人へ

ネガティブになってしまうのは病気の症状なのです。まずその事実を認識しました。

治療の足を引っ張る考え方をする人は避ける

病気ということは治療が必要、そりゃそうですよね。

何か病気になったり怪我をしたら病院に行き適切な治療を受けます。それは心の病気だって同じこと。なのに、体の病気や怪我は良くても、心の病気は「気合いだ!」なんて言う人いませんか?

「弱音を吐いていないで 、気合いを入れれば大丈夫 」などと言う人に出会ってしまったら 、病気にとって有害な人だと思って距離をとってください 。これはたとえば 、薬物依存の人が薬物の売人に遭遇してしまったくらいに致命的なことなのです 。

引用:『対人関係療法でなおす 気分変調性障害 自分の「うつ」は性格の問題だと思っている人へ

勝手なことを言ってくる人たちは専門家ではない

 

周りには勝手なことを言ってくる人がたくさんいます。もちろんそれは善意でもあり、自分を叱咤激励するためでもあるでしょう。けれど、心の病気の人にとっては逆効果なことがほとんどです。

気分変調性障害の症状を持って生きていくことが 、健康な人の想像をはるかに超える辛さだということを認識するということ

引用:『対人関係療法でなおす 気分変調性障害 自分の「うつ」は性格の問題だと思っている人へ

「気分変調性障害の人は 、ふつうに暮らしているだけでも努力しすぎているくらいだ 」

引用:『対人関係療法でなおす 気分変調性障害 自分の「うつ」は性格の問題だと思っている人へ

正直「お前たちがそんなことを言うから!」と責めたい気持ちもありますが、病気ということを知らない点では仕方ないと思うので、この記事を通してそういう病気もあるんだよってことを知ってもらえたら嬉しいです。

心の病気の人に伝えたいことは、勝手なことを言ってくる人たちは当事者でもなければ専門家でもありません。周りの人たちが言ってくることに科学的な根拠などないのです。

ゆうメンタルクリニックに行ってきた

自分が病気という認識ができたところで、適切な治療を受けるべく「マンガで分かる心療内科〜(@sinrinet)」とTwitterでも有名な『ゆうメンタルクリニック』に行ってきました!

 

普段行っているような病院となんら変わらず、電話で予約して(ネットでの予約もできます)、病院に行き、問診票を書いて、診察を受けるという流れでした。

 

 

診察の結果、僕にはカウンセリングと薬の服用が有効とのこと。ですが、薬は副作用が強いのであまり現段階ではオススメできない、と。なので、僕は人生初のカウンセリングを受けることにしました!

 

Point
カウンセリングは保険適用外の自費なので、少しお金を多めに持って行った方が良いよ!

カウンセリングを受けて思ったこと

これが人生初のカウンセリングだったのですが、受けた感想は「良かった」の一言に尽きます。

まず、自分を肯定してくれる、自分の話を否定せずに聞いてもらえるのは何よりも嬉しいことでした。今までは誰に相談しても否定的なことを言われたりしたのが、「それは辛かったね。」「それは酷いことを言われたね。」と受け入れて聞いてもらえることが何よりの救いに。専門家ってすごい。

カウンセリングでは過去にあったこと、どうして生きづらいのか、自分の考え方、こう生きたいってこと、色々なお話をしました。

僕は『対人関係療法でなおす 気分変調性障害 自分の「うつ」は性格の問題だと思っている人へ』という本をあらかじめ読んでいたので「本にはこう書いてあったけど、本当にそうなんですか?」という確認をメインにしました。具体的には

本には僕の症状は病気のせいって書いてあったけど、本当に僕の問題じゃないんですか?

と、聞いたところ

そう、あなたの問題じゃなくて病気のせい。まずは、そう思うことから始めましょ!

心理士さん

本に書いてあった内容とまったく同じ話をしましたが、文章で伝えられるのと人の言葉で伝えられるのでは全然感じ方が違いました。人の言葉って本当に暖かい。

そういった意味でもカウンセリングを受けて良かったなと思います。

あなたが感じている苦しさは心の病気のせいかもしれない

僕がなった『気分変調性障害』という病気は性格とまちがわれやすい病気です。

今まで病んでばかり・自分を責めてばかりだったネガティブで生きづらい性格は、自分の問題ではなく心の病気だったのです。その事実を知らなかったら、この先の人生ずっと自分のせいだと塞ぎ込んでいたでしょう。

 

知っていると知らないでは、大きな差があります。

 

それは当事者でもその家族でも友達でも恋人でも同じ。まずは”病気かもしれない”と認識するところから始まります。「自分は大したことないから、、、病気なんかじゃないから、、、」そう思ってしまうのもわかりますが、すっごくすごく辛いですよね。もっと人生を楽に生きれたらいいのにって思いますよね。

もしメンタルクリニックに行くことにハードルの高さを感じてしまうのなら、まずはネットで自分の症状を調べてみてください。そして、もし病名が分かったら詳しく書かれていそうな本を読んでみてください。そこで「自分は病気かもしれない。」と感じたのならメンタルクリニックに受診することをオススメします。

 

自分一人で解決することは本当に難しい。しかも、心の病気といったら周りの人には話しづらいし、下手するともっと自分が傷つくことになってしまいます。そんな時に頼れるのは専門家。

「辛くなったら、メンタルへ!」

風邪をひいたら病院に行って治療を受ける。それと同じくらい辛くなったらメンタルクリニックに行くことが当たり前になれば、そして心の病気についてもっともっとたくさんの人が知ってくれたら僕は嬉しいです。

 

ありがとう!サトセヒかルでした!

んじゃね!

 

今回、ご紹介したい本

他にも色々な種類があるので、ぜひご自身の症状にあった本を探してみてください!