【ゲイの世界】ゲイの見た目問題。ゲイは見た目が100%なの?

僕がゲイとして行動し始めたのが14歳の頃。色々とゲイの世界を見てきたと思っています。

ゲイだと自覚した頃は性的少数者ということに悩み・傷つき、「なんて生きづらい世の中なのだろう。」そう思っていました。そんな悩みまくっていた10代からゲイのコミュニティに入っていく20代で大きく自分の世界は変化しました。

同じゲイがいるという安心感、すべてが新鮮な光景(二丁目とかゲイバーとか)、僕はゲイの世界が楽しくて楽しくて仕方がなかったです。けれど、その楽しい気持ちはいつまでも続いたわけではなく「ゲイの世界の生きづらさ」というものを身を以て知る事となるのでした。

今回はそんな「ゲイの世界の生きづらさ」の中でもっとも感じた「ゲイの見た目問題。ゲイは見た目が100%なの?」についてお話していきます。

では、いきましょう!

ゲイの髪型

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短髪に髭、個性がないようでみんな同じなのが嫌だった10代

ゲイとして行動を始めた14歳の頃は、見た目に関しては一般的な中学生レベルでしか気にしておらず特に何もしなくても「若さ」でやっていけていました。髪の長さはミディアムとか、そんくらいだったかな?

元々僕は「個性的でありたい」というタイプの人間なので、「周りと同じは嫌だ!」という思いから髪を伸ばすようになりました。

時代とともにネットも普及していって、mixiのゲイ版みたいなSNSが登場。僕もそれに登録していました。そのmixiのゲイ版みたいなSNSには、たくさんのゲイが登録していて僕は心踊ったことを今でも覚えています。「出会いがたくさんあるじゃん!」って。

登録している人はプロフィール写真に自分の顔写真などを載せていて、色々な人のプロフィール写真を見た僕は1つの違和感を覚えます。

 

短髪&髭の人ばっかじゃね!?

みんな同じじゃん!

 

圧倒的な短髪&髭のゲイの多さ。(俗に言うイカニモ系)

当時の僕は周りと同じなのは嫌だったので、すごく違和感を覚えました。「みんな同じじゃん。個性ってものはないのかよ。」そう思っていました。そして僕はこう思うのです。

 

僕は僕らしく個性的でありたい!

きっとそんな僕を認めてくれる人はいる!

みんな同じような見た目してバカじゃないの?

 

そんなことを考えていた気がします。

「ゲイは短髪&髭ばっかりで個性がない!バカみたい!」そう思っていましたが、1つ矛盾している点がありました。僕は短髪&髭のゲイばかりを気になっていたのです。

結局、自分は個性的でありたいと思っているけど好みは圧倒的大多数な短髪&髭のゲイ。個性的でありたいがため長髪だったのが間違いだったことをこれから身を以て知ることになります。

ゲイのSNSなので、当然僕は出会いを求めます。プロフィール写真に自分の顔写真は載せていたので、気にいってもらえればメッセのやり取りとかをして実際に会う流れになります。僕はこんなたくさんのゲイにコンタクトを取れる機会は初めてだったのでタイプの人(短髪・髭のゲイ)にメッセを送りまくっていました。

けれど、返事は全然きません。誰からも。

「何が問題なんだろう?」と考えて、うっすら「髪型のせいかな?」と思ったんですが見て見ぬフリをしました。だって僕は個性的でありたいから、みんなと同じになりたくないから。

タイプの人に送っても返ってこない返事、誰からも自分宛にこないメッセージ。

僕はその不満の丈を日記で愚痴りまくっていました。

 

自分の何がダメなんだ!

なんで短髪じゃなきゃダメなんだ!

 

でも、今なら思います。「それじゃダメだよ」って。見た目に関してシビアなのがゲイの世界です。

「これじゃダメだ。」と短髪に変えた20代

20歳になる節目の頃、僕はこんなことを考えていました。

「やっぱり短髪にした方がいいんじゃないか?」「短髪にすれば世界が変わるのか?」と。

髪の長い現状、タイプの人にメッセージを送っても返事は全然来ることはなく、自分に興味を持ってくれる人もまったくいない。「もし短髪にすれば、この現状を打破できるのかもしれない。今がダメならもう失うものはないし、短髪にしてみるか?」そう思った僕はやっと長かった髪を切って短髪にする決心をしました。

合成アプリで自分の顔に短髪の写真を合わせてみて、「案外いけるかも!」と思ったので、その写真をもって地元の美容院へ直行!

当時は、髪の長さは胸のあたりまであったので「短髪にしてください!」と言った時の美容師さんの反応は今でも忘れられません。笑

髪を切り終えるまで5回くらいは「本当にいいんですか?」って聞かれました。笑

短髪にしたら一瞬で僕のゲイとしての世界は変わった

長髪では好みのゲイにまったくモテないことを痛感した自分。そんな現状を打破すべく、短髪にすることを決心し髪を切りました。さっそく僕はゲイのSNSのプロフィール写真用に写真を撮り、アップしました。

今までは、タイプの人にメッセージを送ってもまったく返事はこず、自分に興味を持ってくれる人もいませんでした。「短髪にしたら何か変わるのだろうか?」そう不安になっていた僕ですが、一瞬でその不安は消えることになります。

長髪の頃はまったくメッセージが来なかったのに、短髪にした途端メッセージが来るようになりました。気になった人にメッセージを送ったら返事がくるように。髪型が変わっただけなのに、僕の世界は一瞬にして変わりました。

正直、ホントにメッセージの件数は変わりましたし、「こんなんだったらさっさと短髪にしとけばよかった!」ってめちゃくちゃ思いましたね。笑

その時には「みんなと同じは嫌だ!個性的でいたい!」という気持ちは全然なく「短髪万歳!」って感じでした。笑

短髪にして、もう問題はクリアだ!と思ったのですが、また次なる問題が現れます・・・

ゲイの体

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お前は○○○○○だな

短髪になって、色々な人と交流できるようになった僕は次第にゲイの友達ができたりゲイのコミュニティに入っていくようになります。そんなゲイ友達とプールなどに行ったりする内に、僕はこんなことを言われ始めるようになりました。

 

お前はキショガリだな。

 

それは当時流行っていた言葉で細い体の人をバカにするような意味。

これまで僕は特に運動などはやっておらず、細い体で筋肉質とは程遠い。そんな細い体だったのでジムに通い始めた友達にバカにされるようになりました。(別にその友達も筋肉質ではなかったけど…)

ゲイには好みの3要素があって、それは「短髪・髭・筋肉質」

髭は人によっての好みなので意見は分かれますが、短髪&筋肉質はド定番。マッチョな人はそりゃあもうモテます。イケメン×マッチョはもう至宝。宝です。キショガリと言われた僕はそれがすごく嫌だったし、悔しかったのでジムに通って筋トレを始めるようになります。

バカにされ悔しいから始めた筋トレ

ジムに通うなんて初めての経験。トレーニングの方法なんて全然わからないし、体が細いのでマッチョばかりのジムは僕にとって恐怖でした。

「きっと周りは細い奴がトレーニングしてる。ってバカにするんだ。」そう思ってました。(周りはそんなこと思ってないだろうけど。笑)だからトレーニングしてる時は周りの目が気になって仕方がない。精神的な苦痛を結構感じてましたね。

「早くマッチョになって、早く周りを見返したい、そしてモテたい!」僕はトレーニングを続けましたが、結果はそんなに出ませんでした。「ちょっと筋肉がついたかな?」と自分では思っても、周りからは結局キショガリと言われる。挙げ句の果てには「キショガリ顔」とも言われましたね。

「自分がトレーニングしても何の意味もないんじゃないか・・・」って凹んだりしながら、3年くらいトレーニングを続けましたが、モチベーションが安定しなかったのでたいして筋肉質にはなれませんでした。

結局、自分一人ではモチベーションを保つことができないので、トレーナーさんについてもらってマンツーマンでの筋トレを教えてもらうことにしました。すると、結果を感じれるようになりモチベーションが上がっていきます。

ですが、一気に僕の心は折れることになります。

そして心が折れる

 

こんな感じで僕の心はポッキリと折れました。
けれど、生まれ持ったものなんてどうしようもないし、こんな結論に至ります。

 

 

結局、きっと誰もが努力してるんだな。と思いました。だからこそカッコいい人は本当にカッコいい。

それなのに髪は長くて筋トレもしてなくて、けど短髪マッチョが好きで「なんで自分はモテないんだろう?」って言ってる人にイラっとするし、努力してない自分にもイラっとするのだと思います。

髪が長いのも、体が細いのも別に悪いことではありません。人の好みは様々です。

けど、求めるものがあるなら話は別。 「ごちゃごちゃ言ってないで、求めるものがあるのならそれに向かって努力しろ!」と自分に喝を入れる結論になりました。

人は見た目が100%ではないのかもしれないけれど、見た目が良いことに越したことはありません。特に見た目に関して残念ながらゲイの世界はシビアだと思いますよ。

何もしないで無いものねだりをしてるよりも、少しでも求めているものに近づくことが大切だと思う今日この頃!

 

自分のなりたい姿になったらいいさ!

 

ありがとう!サトセヒかルでした!

んじゃね!

ゲイの世界はある意味”孤独”かもしれない

ゲイとして生きていて悩むことはたくさんあります。けど、「こう生きればいいんじゃない?」という明確な道しるべを示してもらえる機会はそうありません。

そんな時、ゲイのとして生きる道しるべを示してくれた2冊の本がありました。

ひとつはゲイバーのマスターが綴った「二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ」、もう一つはゲイのカウンセラーが書いた「孤独な世界の歩き方 ゲイの心理カウンセラーの僕があなたに伝えたい7つのこと

この本たちはゲイと自覚し始めた人からゲイとして長く生きている人まで色々なゲイに読んでもらいたい。そんな本です。

しんどい人にはこちらの本もおすすめ

やっぱり色々と考えちゃってしんどくなる時ってあるじゃないですか。そんな時には優しさと人に寄り添った言葉をくれるこちらの本もおすすめです!

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