ども!
サトセヒかル( @satohika_bass )です!
僕は現実でもネットでも「ゲイ」であることをカミングアウトしていてオープンに生きています。
でも僕のようにゲイであることをオープンにしている人はまだまだ少ない、それはなぜか。
それはLGBTといった性的少数者であることを今はまだオープンにできる環境じゃないからだと思います。
「LGBTといった性的少数者は今の世の中生きづらそう・・・」
そう思っている人が多いかもしれません。
LGBTといった性的少数者の人たちは「今は生きづらい世の中だなあ・・・」
そう思うことが多いかもしれませんね。
確かに、今の世の中にはLGBTといった人たちにまだ差別や偏見があるのは間違いありません。
ですが、LGBTといった人たちにとって今は本当に生きづらい世の中なのでしょうか?
そこで今回は14歳でゲイだと自覚した僕が、実際に生きていて感じる偏見や差別・生きづらさ、今はゲイにとって本当に生きづらい世の中なのか?ということをお話ししていきます。
では、いきましょう!
目次
今はゲイにとって本当に生きづらい世の中なのか?
正直に僕の気持ちを言うと、今の世の中はゲイにとって生きやすいと思います。
正確に言うと、生きやすくなった。
感じ方は色々な人がいるのでバラバラだと思いますが、少なくとも僕にとって「今の世の中は生きづらい!」とはそこまで強く感じません。
でもだからって、「すごい生きやすい!」と感じるわけでもない。
生きづらいとは強く感じないものの、「なんか不便だな。」って思うことはあります。
では、まずゲイである僕が「なんか不便だな。」って感じることを見ていきましょう!
「ゲイだから・・・」と不便に感じること
デートで手をつなげない
うん、1番はこれかな。
デート中に手をつなげないこと!
これは嫌だな!
手をつなごうと思えばつなげるんだけど、僕は気にしなくても周りの人に気にされちゃうんだよね。
「別に注目しなくていいんだけどなー」って感じ。
注目されるのが僕は、”恥ずかしい。”って感じてしまうから。
別に悪いことをしてるわけじゃないから堂々としてればいいんだけど、注目されるとなんかやりづらいよね。
デート中めちゃくちゃ注目されたら嫌じゃない?笑
周りに人がいないか確認して手をつなぐ、人がいたら手を離す。
デート中はいつもそんな感じだったかなー、それはそれでドキドキして楽しいんだけどさ!笑
でも、できるならずっと手をつないでいたいよ!
遊園地の観覧車とかもそうだね、周りを気にしなければいいんだけどさ!
カップルならではの事がやりづらい
先ほどの手をつなぐとも関連するけど、ゲイカップルであるがゆえにやりづらいってことがある。
例に出すと
- 手をつなぎにくい
- 一緒に観覧車に乗りづらい
- 旅行で一緒のホテルや旅館に泊まりづらい
- カップル限定!ってイベントに参加しづらい
とかさ!
全部共通することだけど、自分は気にしないんだけど勝手に周りが気にしちゃうんだよね。
そっとしておいて欲しいってのが本心。
「同性同士のカップルでも別に特別でもなんでもないですけど?」くらいになったらいいなあ。
「ゲイだから・・・」と生きづらさを感じること
「今の世の中は生きづらい!」とは僕はそこまで強く感じないけど、「生きづらい!」って思うことはもちろんあります。
経験したことがないからわからないけど、「この先大変かもな・・・」ってことも含めて見ていきましょう!
女性が好きという前提で話をされる
これ僕にとってすごくめんどくさいなあ。って感じること。
初めましての飲み会とかで自己紹介する時などで「どんな女性が好きなの?」って聞かれることが結構あります。
僕はすごく!困る!笑
そういった時はあらかじめ用意しておいた答えを言うからいいんだけど、いってしまえば”嘘”だよね。
それで、「そんなタイプが好きなんだー」って思われるのもなんか嫌なんだよなー。
「どんな人が好きなの?」って聞いてくれれば割と素直に答えられるんだけどね! ちょっとした表現の差ではあるけど。
「結婚しないの?」と聞かれる
これはゲイあるあるだよね!笑
家族に友達に会社の人に、色々な人に聞かれることが多い!
内心としては「結婚を認めてくれるなら結婚したいわ!!」って思うんだけど、「いや〜まだ遊びたいっすね〜」とか言って適当にごまかします。
相手がいるって言ったら「どんな人?」って詮索されるし、ずっと結婚してないと「なんで結婚しないの?」って詮索されるし、これは面倒だなーと思う!
同棲する時の賃貸契約が大変そう
僕は付き合ったらいつかは同棲したいと思ってる!
これは想像なんだけど、男女同士のカップルだったら賃貸契約とかスムーズにいきそうだけど、同性同士のカップルだと断られそうなイメージがあるんだよね。
今は同性同士のカップルでも入居できるようなところが増えてるって聞いたけど、これがどこでも普通にできるようになればいいなーって思う!
家族と認められず、家族としての権利がない
これも想像なんだけど、例えばパートナーの死に際とか「家族しか立ち会えません!」って言われそうで怖い。
どんなに一緒にいても、どんなに愛し合っていても、法的に家族と認められていなければ”無理なこと”ってあると思うんだよね。
それはすごく嫌だなーって感じる。
あとはゲイカップルって親が絡んでない場合が多いから、もし相手が死んじゃったとしてもその事実を知れない可能性もあるんだよね。
「連絡とれない、調べようにもあてがないし・・・」で、終わり。パートナーが死んだことも知らずに。これってすごく怖いし悲しいことだと思うんだ。
でも、どちらかというと”ゲイの世界”の方が生きづらさはあるかも
ゲイは差別や偏見がなくなって欲しいと思っているはず。
けれど、”ゲイの世界”も実はものすごく差別や偏見に満ちている。
見た目の面で言うと「短髪・筋肉質じゃないと人権ないよ。」って思ってるゲイはたくさんいる。
ゲイの世界は自由に思えるかもしれないけど、しがらみや差別・偏見なんてたくさんある。
これに関しては考える必要があると思うし、僕も「差別や偏見がないか?」って言われたら無いとは言い切れない。
もちろん好みはあるだろうけど、好みと違うからって差別したりするものじゃあないよね。
「みんな違って、みんな良い。」がいい。
ゲイはオープンでいたがるけど、本心は隠していたかったりもして、どっちなんだろう。と思う時がある。
”ゲイの世界”こそ、本当の生きづらさがあるのかもしれない。
今はゲイにとって本当に生きやすい世の中なのか?
僕は14歳の時からゲイであることを自覚して、ゲイと出会うようになった。
もう10年以上経つけど、「昔より全然生きやすくなったなあ」って思うんだよね。
じゃあなんで生きやすくなったのか見ていきましょう!
SNSの普及
僕はこれが1番の理由だと思う!
実際に僕がゲイの友達ができたのも恋人ができたのもSNSのおかげだし!
ネットの発達によって色々な人と簡単に出会うことができるようになった。
それはゲイでも一緒!
同じゲイという人に出会うのも簡単になったってこと。
周りに同じような人がいなくて「自分は変なんだ・・・」って思うとすごく生きづらく感じるけど、周りに同じような人、つまりゲイがたくさんいると途端に生きやすく感じるんだよね!
ネット以外だと僕は新宿二丁目も行くんだけど、たくさんのゲイと関わるから性的少数者って感じは全然しなくて…むしろ「ゲイって多くない!?」みたいな笑
生きづらさって「自分だけ・・・」って思ってしまうことでも感じるものだと思うんだよね。
少し周りを見渡せば同じような人がたくさんいるのに気がつけない。
まず「ゲイはたくさんいる」と知ることによって生きづらさはだいぶ改善されると思う!
環境を変えるだけで一気に自分の世界が変わる
だから、同じような人を簡単に探すことができるようになった今は生きやすいなあって思うんですよ。
多様性を認める人が増えてきた
昔は「ゲイとか信じられない、ありえない、気持ち悪い」ってすっごく言われてるような気がした。
けど、今はどうなんだろ?あんまり聞かないんだよなー、僕が耳にしてないだけ?
確かに、ネットでは「同性愛とか無理!きもい!」とか差別や偏見に満ちたコメントを見ることも多いけど、認めてくれてたり応援してくれるコメントも多くなってきたと思うんだよね。
この記事でも書いたけど、 GoogleのCMでゲイが出てきてTwitterで話題になってるって聞いて、「LGBTがまた非難されてるんだろうなあ」って思ってたの。
でも、実際は違った!
確かにゲイを非難するツイートもあったけど、それ以上に認めてくれてたり応援するツイートが多かった!
少しずつでも時代は変わってきてるんだなーって思ったよ!
若い世代がLGBTのことを考えてくれるようになった
僕が学生の時はゲイだってことをひたすら隠し続けていた。
「ゲイは気持ち悪い」そう周りが言っていたから。
けれど、僕はこんな映画を見つけた。
高校生がLGBTに関する映画を作ってくれたのだ。
すごく嬉しい!
こうやって若い世代が「同性愛も当たり前じゃん?」って感じになってくると、いつかは同性愛が当たり前になる!
これってすごく嬉しいことだよ。
「ゲイだから・・・」と偏見や差別を受けたことはあるの?
確かに、周りの会話で「ゲイは気持ち悪い」だとか、そういったことを言ってる人たちはいた。
けれど、僕はゲイだとカミングアウトをして面と向かって「気持ち悪い」って言われたのは1回だけ。
それは女の子が好きな男の子に告白した時、そのたった1回。
現実でのカミングアウト
友達にカミングアウトした時は受け入れてくれる人ばっかりだった!
これは僕が人に恵まれてるってのもあるとは思う。
けれど、想像以上にゲイであることを受け入れてくれる人は多かった。
親にカミングアウトした時は大変だったけど、結果受け入れてくれました。
ネットでのカミングアウト
僕は現実でもネットでもカミングアウトをしてゲイであることを”基本的には”オープンにして生きている。
”基本的には”っていうのは、現実世界でわざわざ自分から率先して言うわけじゃないけど、聞かれたらゲイだと答えるし、知ってもらいたい人には積極的にカミングアウトするようにしているってこと!
最初ネットでカミングアウトした時は「1人くらいはディスってくる人がいるんじゃないかなー?」って予想してたんだけど、カミングアウトの記事を公開して全世界に発信したんだけど結局ネガティブなコメントは1件もこなかった。
カミングアウトした記事はこちら。
むしろ友達から、「やっと言ったね!」とか「今まで知らなくて傷つけてたらごめん、ずっと味方だよ!」とかすっごく嬉しいコメントをもらうことができた!
そうやって現実でもネットでもカミングアウトをしてみると思ってたより受け入れてくれる人が多いことを知った!
同性婚はどう思う?
最近LGBTに理解ある市区町村が増えてきて、ますます同性婚を認めて欲しいって声が上がっていると思う。
僕は同性婚については賛成でも反対でもない、どちらかというと「まだ早いんじゃない?」って思う部分がある。
確かに、同性婚が認められれば今感じている生きづらさを解消できる、それはすごく良いこと。
では、なぜ僕は同性婚がまだ早いと思うのか?
それは、まだ「同性婚が認められるまでの生き方をゲイが示せていない」と感じるから。
ゲイのカップルで付き合ってもすぐ別れてしまう、付き合ってても浮気をしてしまうって話はよく聞く、本当によく聞く。
実際に自分自身も長くパートナーと付き合った経験がない、もちろん長く付き合いたいと思ってる!
付き合ってもすぐ別れてしまったり、付き合ってても浮気をしてしまう現状なのに「同性婚を認めて欲しい!」ってなんだか矛盾してない?
同性婚が認められて結婚するカップルが増えて、でもすぐ離婚しちゃって。となると「やっぱりゲイは・・・」って言われる気がするんだよね。
確かに、同性婚が認められたら素晴らしいと思う。
けど、そのためには「権利ばっかり訴えていないでゲイの生き方をしっかりと示すこと」も大事だと思う。
そうすれば自然と同性婚が認められるようになるんじゃないかな?
僕はまだその段階まで来ていないと思う。
家族のように付き合っている同性同士のカップルは確かに何組もいる。
けれど、全体を見るとどうだろうか?
そこはちゃんと考えていきたいところだしゲイの生き方をしっかりと示していきたい。僕自身も含めて。
これが同性婚について僕が思うこと。
さいごに
今回の記事はあくまでゲイ全体の意見ではなく、1人のゲイとして僕個人の意見だ。
今はゲイにとって「生きづらい世の中なのか?」と聞かれたら、「すごく生きやすい世の中だ!」とは思わない。
けれど、「すごく生きづらい世の中だ!」とも思わない。
僕が生きづらかったのは周りに同じような人がいなかったから、「自分は変なんだ・・・」って1人で抱え込んでいた。
けれど、周りにどんどんゲイの人が増えてくると僕の世界は変わった。
昔よりも生きやすくなったのだ、環境が変わるだけで自分の世界は変わる。
ゲイであることを1人で抱え込んでいると生きづらい世の中だと思ってしまうかもしれない。
けれど勇気を出して、1歩外に踏み出してみると、たくさんのゲイと関わってみると、世界は変わる。
頼れる人がいるっていうのはとても素晴らしいことだ。
今はSNSが普及しているおかげもあって自分と同じような人を簡単に探すことができる。
頼れる人が見つからなかったら僕のことを頼ってもらって全然構わないし、むしろ頼ってもらえたら嬉しい!
いずれゲイばかりの環境じゃなくても生きづらいって思わなくなったらいいよね!
「今はゲイにとって本当に生きづらい世の中なのか?」
僕なりの答えを書いてみました!
ありがとう!
んじゃね!
ゲイの世界はある意味”孤独”かもしれない
ゲイとして生きていて悩むことはたくさんあります。
けど、「こう生きればいいんじゃない?」という明確な道しるべを示してもらえる機会はそうありません。
そんな時、ゲイのとして生きる道しるべを示してくれた2冊の本がありました。
ひとつはゲイバーのマスターが綴った「二人で生きる技術─幸せになるためのパートナーシップ」、もう一つはゲイのカウンセラーが書いた「孤独な世界の歩き方 ゲイの心理カウンセラーの僕があなたに伝えたい7つのこと
」
この本たちはゲイと自覚し始めた人からゲイとして長く生きている人まで色々なゲイに読んでもらいたい。そんな本です。
しんどい人にはこちらの本もおすすめ
やっぱり色々と考えちゃってしんどくなる時ってあるじゃないですか。そんな時には優しさと人に寄り添った言葉をくれるこちらの本もおすすめです!